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【漫画・感想】「追放する側の物語 1巻」を読んで

 この作品の期待したい所が、追放された側の少年エストの成長くらいしかない

 

 この作品の主人公は表紙のおっさん

 

 おっさんと周りの女の子の歳の差が、ぱっと見で女子高生と保育園児を持つおっさん位に見えて、おっさんの行動に違和感が出てくる

 

 女の子たちを主人公にすれば良いのに、おっさんを主人公にするもんだから、小学生を相手にお山の大将をしている中学生を見る位の恥かしさやイタさ、いわゆる共感性羞恥が刺激されて、とても苦痛で、次巻買うかと聞かれれば買わない作品である

 

 おっさんの活躍を描くために、色々と記号的になりすぎる

 

 ドラゴンの女の子が小物でしかなく、ドラゴンの設定が全くもって生きていない

正直ドラゴン設定付けるより少し強い女の子程度で良かったと思う

それ位ドラゴンの女の子にドラゴン系の威厳が無さすぎる

大体血筋や本来の種族にドラゴン設定がある子は男女関係なく、性格はどこまでも小物感あるむしろ丸出しの設定でも、規格外の力があり、何かのきっかけにその力を使う事で読者は「ああ、そうか、この子はドラゴンの血が流れてるんだ」と本来のドラゴンの威厳が明らかになる事が多いのだが、たまたま女の子に冒険者としての才能があり、その才能に驕って周りの人間を格下と認識して威張り散らしている状態で1巻で登場している為、名前負けならぬ設定負けしている状態である為に何の為に出したのか本当に謎である。

 ぶっちゃけこのドラゴンの女の子は、ここで出さずに普通の少し強い高飛車な女の子を出すべきだったと思う

 

それから、このドラゴンの外見は好みでは無かったのでもっと可愛く描いて頂きたい

 髪型とか顔のパーツがという問題は特になく、野蛮な女の子を無理に描こうとして描写上可愛く無くなっている。

 正直、野蛮な女の子はやめて、人生経験的にも冒険者的にも未熟でありながら、精神的にある確かな芯と気高さと、未熟でありながり芯は強いという矛盾から来る高飛車な振る舞いのある女の子、いわゆるツンデレの御令嬢、王道のツンデレ美少女を描いて頂きたい。

ドラゴン設定はあるのだから御令嬢の部分はクリアしているはず、作者がどんな世界観で描いてるかは分からないけど。

しかし、ここで勘違いしてはいけないのが、暴力ヒロインである。

これは良くない

バカとテストと召喚獣とかみたいに、殴ってれば良いのではない。

ここでのツンデレの大事な所は、自己に対する自らの評価の高さから来る、失敗した時の気恥ずかしさや挫折、主人公に限らず作中のキャラクターに助けられるも、自分の才能で一気に来た為に助けられるのに慣れておらず、多少遅くなって何らかのタイミングで照れながら、し慣れてない感謝を少し顔を赤らめながら、舌を噛んだり、声がなかなか普段通りに出せず余計に赤くなってしまうが、最終はしっかりお礼を言う。

そんな、普段の高飛車な女の子からは考えられない意外な一面を見てそのギャップに、そしてその後の成長に、キャラクターと共に読者も胸キュンするのである。

それを何故この作者は書けないのか。

赤いショートヘアーで少々のつり目で胸部も慎ましくツンデレに出来るだけの記号があるのにどうして、あんなキャラになってしまったのか。

 

 冒頭でエストの成長に期待とか描いたけれど、ぶっちゃけ主人公周りが気持ち悪すぎて、自分に中で早くも、「作者の次回作に期待!」の状態である

 

最後に、作画についての作者は、原作者に向けています。

 

 

 

 

                                  以上